【着物買取】なぜ安い買取価格になる?
購入時に数十万円かけて手に入れた訪問着や振袖などの高級な着物でも、売却する際にはその価格と大きな乖離が生じ、ずっと低い金額に感じられることでしょう。
新品の価格が高いからといって、そのままの価格で売れると思いがちですが、中古の着物は一般的に「古着」と同じく評価されます。
言うまでもなく、着物自体には独自の価値があり、一般的な洋服の古着とは全く異なる点が存在します。しかし、一度でも他人が着用した瞬間、それは「古着」となり、価値は必然的に下がります。これが、購入時の価格と買取価格の間に大きなギャップが生じ、買取価格が「安い」と感じられる一因となります。
ただ、着物が一度古着になったとしても、それがほんのわずかな金額にしか評価されない理由は他にもあります。
- 元々の価値がそれほど高くない着物である場合
- 古着になった以外の要素によって価値が大幅に減少してしまった場合
元々の価格が数千円から1, 2万円程度の着物であれば、それが安価で買い取られるのは理解できます。
しかし、数十万円もかけて購入したような高級着物がほんのわずかな価格になってしまうのは、着物が古着となったこと以外にも、他の重要な要素が関与しています。
これらの要素について、詳しく見ていきましょう。
着物の買取価格が下がる要因を改めてまとめてみた
着物の価値が買取時に非常に低くなる理由について、以下の6つの主な要因が存在します。
10年以上経過した着物
第一に、着物が10年以上経過したものである場合、その価値が大幅に低下します。購入から長い時間が経過した古い着物は、流行や需要の変化により価値が下がる傾向にあります。
古い着物を再販しようとしても、買い手が見つからないことが多いため、その結果として買取価格自体が大幅に下がるのです。
例外的に、特定のデザインや希少性を持つ着物は、10年以上経過しても高価で流通することがあります。これらは着物としての価値ではなく、骨董品としての価値を見出されたケースであり、これらはレアケースと言えます。
シミやカビ・汚れがある場合
第二に、着物の状態が悪い、つまりシミやカビ、汚れなどが存在する場合も、価値は大幅に下がります。これらのダメージは修復が難しく、結果として買取価格に影響を与えます。
特に目立つ場所に大きな汚れやダメージがあると、その着物の価値は大きく低下します。
着物の素材の価値が低い場合
第三に、着物の素材が価値の低いものである場合も、その価値は低くなります。
例えば、正絹の着物は買取時も比較的高額で買取してもらえますが、ポリエステル・ウールなどの化学繊維で出来た着物は買取価格が低くなりがちです。
これらの化学繊維系の着物は購入時はリーズナブルな価格ですが、その価値が時間とともに下がる傾向があります。
着物のサイズが小さい場合
第四に、着物のサイズが小さいと、その価値も低下します。
これは日本人の平均身長が年々上がり続けているためで、昔の小さなサイズの着物は現在では着る人が少なくなり、その結果として価値が下がるという現象が起こります。
証紙や落款がない場合
第五に、証紙や落款がない着物はその価値が認識されにくいという問題があります。
証紙や落款は着物の価値を証明するもので、これらがないとその着物の質や製造元を証明する手段が失われます。
その結果、たとえ高価な着物であっても、その価値を正しく認識しにくくなり、買取価格が下がることがあります。
業者の見る目がない
最後に、業者による見落としや不正な査定により、着物の買取価格が低くなることがあります。
これは、業者が着物の価値を正しく評価できない場合や、不適切な査定により買取価格が不当に低く設定される場合などが考えられます。
特に不明な業者や連絡先が不明瞭な業者からの買取オファーには注意が必要です。これらの業者は古物商の許認可を持っていない可能性があり、その結果、不適切な買取価格が提示されることもあります。
以上の各要因が組み合わさり、着物の買取価格が期待よりも低くなることがあります。これらの要因を理解し、適切な買取業者を選ぶようにしましょう!
着物を二足三文で買取させないためのポイントを解説
着物を買い取ってもらう際に、低価格で買い取られるのを防ぐためのポイントを4つ紹介します。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
需要期に売却
一年を通じて着物の需要が高まる特定の期間が存在します。これらの”需要期”に着物を売ることで、可能な限り高い価格で売却するチャンスを掴むことができます。
具体的な需要期としては、新生活が始まる3月の入学・卒業式、1月の成人式、そして結婚式が増える6月があります。これらの需要期の約2ヶ月前に売却を始めることで、多くの人々が新しい着物を探している時期を捉え、より高価格で着物を売る可能性が高まります。
そのため、着物を売却する際には、需要期を意識した計画的な行動が求められます。
保管方法に注意
着物の価値はその保存状態に大きく影響を受けます。適切な保管方法と場所を選ぶことで、劣化を防ぎ、価値を維持することが可能です。
風通しの良い場所で、折り目が付かないように適切に折り畳んで保存することが重要です。また、湿度や直射日光を避け、清潔な状態を保つことも重要です。
さらに、たとう紙という専用の紙で着物を包んで保管すると、買取時に評価額が上がる可能性もあります。
たとう紙は着物を湿度や汚れから守る効果があるため、日頃から適切な保管環境を整えておくことは大切です。
クリーニングする(条件あり)
着物を買取に出す前にクリーニングすることも、買取価格を上げる一つの手段です。しかし、全ての着物がクリーニングに出す価値があるわけではありません。
クリーニングには費用がかかりますので、その費用が価格アップに見合うかどうかを慎重に判断する必要があります。特に高価な着物については、クリーニング費用を支払ってでもその状態を良好に保つことが、高い価格での買取につながる可能性があります。
しかし、元々安価な着物については、クリーニング費用を上回るほどの価格アップは見込めないため、この点をよく考慮しておきましょう。
信頼できる業者を選ぶ
着物の買取を依頼する業者を選ぶ際には、その業者が信頼できるかどうかを確認することが大切です。適当な業者に着物を売ってしまうと、その着物の真の価値を正しく理解してもらえず、その価値を十分に反映した価格で買い取られる可能性が低くなります。
そのため、大手の業者や着物に詳しい専門の業者に依頼することをおすすめします。大手の業者は着物の流通量が多く、市場の動向を正確に把握していますので、着物の適正な価格を提示してくれることが期待できます。
以上の4つのポイントを押さえることで着物を適切な価格で売却することができます。需要期を見極め、保管方法に注意し、必要に応じてクリーニングを行い、そして信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
着物を高く売る方法を解説!がっかりの買取価格を防ぐ
着物の買取価格は、その着物の種類、品質、状態、希少性、需要、ブランド等によって大きく変動します。特に、以下のような要素が価格を左右します:
1. 種類:振袖、訪問着、付下げ、小紋、浴衣など、種類によって価格は異なります。例えば、振袖はその豪華なデザインと手間から、高価で取引されることが多いです。
2. 品質:手織りや手染めなど、手作業で細かく作られた高品質な着物は価格が上がる傾向にあります。また、シルクなどの高級な素材が使われていると価格が上がります。
3. 状態:シミ、穴、色褪せなどが無く、良い状態に保たれている着物は高価格で取引されます。
4. 希少性:特別な柄やデザイン、作家物など、希少性のある着物は高価格で取引されます。
5. 需要:流行や季節によって需要が変わり、需要が高いものは高価格で取引されます。
一般的に、古着の買取価格は新品と比べて安くなります。しかし、上記のような要素を満たしていれば、古着の着物でも高価格で取引されることもあります。一方で、大量生産された普通の着物や状態が悪いものは、低価格でしか売れない場合もあります。
着物を買い取ってもらう際は、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。また、買取業者によっては無料で査定を行っているところもありますので、利用してみると良いでしょう。
まとめ
「眠っている着物をお持ちの方、もし今後切る予定がないのであれば、勇気を出して買取業者に売却を考えてみてはどうですか?」
現在の状態のままであれば、その価値は最も高く、こう買取のチャンスも大いにあります。買取業者選びで迷われている方は、【バイセル】の利用をおすすめします。初心者の方でも安心して利用できるよう、サポート体制が整っています。
着物買取についてより詳しい内容を知りたい方は着物買取のおすすめ記事からご覧ください。
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